予防歯科
Preventive dentistry
Preventive dentistry
予防歯科とは、お口の状態に問題が起きてから治療するのではなく、「問題が起きにくいように積極的に対処、予防する」という考え方です。そのためには、歯科医院でのプロフェッショナルケアと、自宅で行うセルフケアが大切です。
セルフケアだけでは、歯垢や歯石を完全に取り除くことができません。歯科医院で、定期的にPMTCや口腔内診査などを受けていただき、むし歯や歯周病にならないよう、健康な歯を維持していきましょう。
細菌と糖と酸の時間の関係を知ることから
歯ブラシ、フロスでくっついた細菌・プラークを取り除く
糖分が過剰にならない食生活
細菌が栄養にできない糖(キシリトールなど)の利用
→取りすぎに注意!
唾液の防御力を理解し酸性物質を長時間作用させない
→長時間だらだら食事しない。ちょこちょこ間食・ちょこちょこ飲み(糖入り)しない
日常 フッ素歯磨き
歯科 フッ素塗布(イオン導入)
シーラント
歯ブラシ、フロスでのプラーク除去と、糖・時間への対処
=食事、間食、飲物の内容・時間のコントロールが完璧であれば、虫歯になりにくいはず!
ですが、完璧はなかなか難しいし、唾液の力や歯の質(防御力)の問題で虫歯になってしまうケースもある。
フッ素やシーラントは(完璧はちょっと難しいor防御力の低い状態)という場合に歯を守る補助になるものです。
歯に白っぽい部分があってとれない!?それは脱灰かもしれません。
お口の中に存在するむし歯の原因菌(ミュータンス菌)が作る酸が歯のカルシウム成分を溶かすことを脱灰といいます。この脱灰がむし歯のはじまりです。
この脱灰を修復する力がお子さまにも備わっており、予防歯科において重要です。
唾液中のカルシウムを歯の表面に取り込む再石灰化です。
再石灰化を上手に、かつ効率的にしてあげることが、お子さまの虫歯予防につながります。歯科医院で、おうちで、今から予防歯科をはじめましょう。
歯が唾液成分のミネラルを取り込む再石灰化時にフッ素が一緒に取り込まれることで質の強化につながります。
歯科医院で歯面清掃(PMTC)で歯の表面を整え、専門管理用フッ化物をお子さまの成長段階に合った方法で歯の表面に取り込ませます。
おうちでフッ素配合歯磨き剤を使う・フッ素配合洗口液を使う
再石灰化に必要なカルシウムなどの成分を唾液に増やしてあげることで、再石灰化を助けます。
フッ素と一緒にお口の中に存在することで、むし歯菌の抑制と再石灰化の相乗効果が得られます。
キシリトール以外の糖分が入っていない製品を選ぶのもポイントです。
歯ブラシが届きにくい細かいみぞを少量の材料で埋める予防法です。磨き残しが起きにくくなる効果に加え、フッ素を少しずつ歯に供給してくれるので、歯の質の強化にもつながります。