小児歯科受診のための
親子のコミュニケーション
Family Communication
Family Communication
小児歯科受診を予定するお子さんにどのような声をかけますか?
つばさデンタルオフィス小児歯科で、良い例とそうでないと考える例を紹介します!
「痛くないから大丈夫だよ」
「言うこと聞かないと注射してもらうよ」
「何もしないよ、診てもらうだけ」
「むし歯になったのは歯磨きしないからだよ」
お子さんについついネガティブな言葉や、ちょっとした嘘をついてその場をおさめようとしてしまうことがあると思います。小児歯科受診に向けて、なぜこのような言葉がいけないのか、どういう言葉をかけてあげるといいのか、いくつか紹介したいと思います。
歯医者さんがどのような場所で、何をされるのかも分からないうちにネガティブな言葉をかけられると、お子さんはそれとなく"嫌なことをされる場所"とイメージしていまいます。一度ついた嫌なイメージは、取り除いていくのに少し時間を要する場合も出てきますので、できるだけネガティブな表現を避けて、小児歯科受診に導入されると良いと考えます。
「バイキンさんをやっつけられてるかみてもらおうね」
「歯がピカピカかみてもらおうね」
また、よく使ってしまうのが「痛くないから大丈夫だよ」という伝え方です。
これから何をされるのか分からなく、不安に思うお子さんを安心させようと言ってしまうことがあります。予防接種などで少し痛いかもしれないことをする際、あえて「痛くないから大丈夫」と伝えた場合、勘の鋭いお子さんだと、安心させようとして嘘をついていると察します。
「これからすることは、少し嫌なことかもしれないけど、先生が上手にむし歯さんをやっつけてくれるからね」
何をするのか、どうするから大丈夫なのかを伝えてあげることは大切なことです。
「何もしないよ、診てもらうだけ」
歯科受診して何もしないで帰るということはほとんどなく、なにか1つでも出来るようになって帰ってもらいたいと考えています。
小児歯科受診に際しては"健診でむし歯を指摘された""フッ素塗布をしたい"など何か理由があるでしょう。「何もしない」と認識していたお子さんは「何もしないって言ってたのに、動くイスに座らされた、鏡でお口の中を診られた、歯磨きされた。」と感じるかもしれません。
「まずは先生にお口の中を診せてあげて、あとはなにするかな~ママも分からないからあとで先生に聞いてみようね」と何かすることは伝えてあげ、少し流してあげる程度でいいと思います。たとえ、泣いてお口の中を診ることが出来なかったとしても、イスに座れた、診療室に入れた、それだけでも何か1つできたことになります。何も出来なかったではなく、出来たことを褒めてあげましょう。つばさデンタルオフィスではちょっとした"楽しみ"に近い感覚で通院していただけるよう、お子さまと関わっています。
「言うこと聞かないとお医者さんいくよ、注射してもらうよ」など
しつけの一環で、悪いことをしたら"歯医者・病院に連れて行こう"と言ってしまうことはありませんか。その言葉が普段から歯科に対する恐怖心を芽生えさせていることを認識しなければなりません。
つばさデンタルオフィスでは"注射"→"歯を眠らせる""削る"→"シャワーでむし歯をやっつける"など、言葉を置き換えて使っています。
「むし歯になったのは歯磨きしないからだよ」
歯みがきが苦手だとしても、お子さんが悪いという表現にしないであげてください。
まず、どうして苦手なのかを、一緒に考えていく必要があると思います。むし歯になったのには色々な要因があります。小児歯科受診に向けて不安になっているお子さんには
「先生にむし歯さんをやっつけてもらって、これからは歯磨きしてむし歯さんにならないようにしようね」
と前向きに言葉をかけてあげましょう。
お母さん・お父さんもお子さんの不安を、取り除いてあげようとやさしい声をかけていると思います。おうちでは歯医者さんは痛いことをする、嫌な場ではなく、歯を良くしてくれる場所だと伝えていただき、進歩が少しづつでも出来たことに対して褒めてあげてください。つばさデンタルオフィス小児歯科ではスタッフ全員で「また歯医者さんに行きたい・行くのが楽しみ」と思ってもらえるよう、これからも務めていきます。